第14回吃音勉強会「平田オリザ氏のコミュニケーション論について」

【報告】

 6月11日の土曜日は、第14回・吃音勉強会を大宮の大宮中部公民館で開催しました。

 「平田オリザ氏のコミュニケーション論について」ということで、今年9月17日~19日に埼玉県県民活動総合センターにて開催する「言友会 第50回全国大会 吃音ワークショップ2016in埼玉」にて講演をなさいます劇作家・平田オリザ氏のコミュニケーション論の思想について現役大学院生が勉強会を担当しました。

 2部構成で、1部が座学で2部が演劇ワークショップということで、「対話」という営みを実践していくための考え方を参加者で、頭を使って、そして身体を動かしながら、というアプローチで学びました。(会長)

 

【感想】

 前回の勉強会と同様、当日実施したアンケートから、感想部分を匿名にて掲載いたします。

 

・担当者の方が長い時間かなりがんばって下さり、エネルギーを使ったことと思います。

 平田オリザさんの考えを説明するには、かなり文献を読みこみ、消化しないとできないことです。演技のワークショップまで行い、すごく盛り沢山でした。(40代男性、会員)

 

・初参加でしたが、とてもなじみやすい雰囲気の中で過ごすことができ、楽しかったです。ありがとうございました。(20代男性、非会員)

 

・平田オリザ氏のコミュニケーション論として吃音者をはじめとした障害者ら「他者」への対応にも応用できるのか新しい問いが生まれた。(30代男性、非会員)

 

・自分と同じように吃音を持っている人がいるというのがわかってよかった。

 吃音の人でもすごいおしゃべりな人がいていっしょうけんめい伝えようと話す姿にすごいと思った。

 平田オリザさんの考え方や世界観が少し理解できてよかった。色々な人の意見を聞けてよかったです。(30代男性、非会員)

 

・前半は座学中心でした。議論の内容は非常に哲学的で難解でしたので、正直あまりついていけませんでした。ただ平田オリザ先生が実際に話されているビデオはとても面白く、惹きつけられるものがありました。とくに対話と会話のダブルバインドに苦しむがゆえに引きこもる若者が増えているというくだりには、こんな考え方もあったのかと、とても新鮮な驚きがありました。

 後半は演劇レッスンでした。とくに実際の対話劇のシナリオにセリフやシチュエーションを書き加えて、それをもとに即興劇を行うというのがとても楽しく、今後も掘り下げてみたい内容だと感じました。ありがとうございました。(40代男性、会員)